日本が稀に見せる、非常に後味の悪い試合だった。
所謂、落とした試合。勝てた試合。
このゲーム、オーストラリアはオーストラリアでしかなかった。体の強さ、前への前進力、タフガイ。日本をこの試合苦しめたこれらの特徴は、以前でもそうだった。
ヒディング?後半から、パワープレーを試みてきた時は、ヒディング・ファンとして残念だったぐらいだ。信じられないぐらいつまらないサッカーを彼はやらせた。
ケネディ?彼はJリーグでシーズン5点以上取れる選手だろうか。いたって平凡な長身選手でしかなかった。
つまり、この試合は相手がどうこうではない。日本自身に敗因がある。
個人的には、3失点を喫したとは言え、驚異的な集中力で80分間を凌いだディフェンス陣を攻めることは出来ない。それよりも、後半、30分近くも与えられた広大な敵陣スペースを、全く生かせなかったオフェンス陣、そして、そこに力を特化できなかったジーコ監督の采配にあると思っている。
このように試合を落とした心理的なしこりは、多分、そう簡単に抜けるものではないだろう。次戦からも、苦しい展開になった時に、必ず心の隅で疼くはずだ。不安、焦燥、畏怖となって。
それぐらい、第1戦は重要だった。
では、どうするか。
救世主に頼るしかないと思っている。それぐらい、もう崖っぷちに追い詰められた。
そして、それはやっぱり、巻誠一郎なのではないだろうか。
日本1-3オーストラリア
<採点>
川口:7
坪井:5,5 宮本:6 中澤:6,5
福西:6,5 中田:5,5 駒野:6,5 三都主:6 中村:6
高原:6 柳沢:6
茂庭:5 小野:- 大黒:-
ジーコ:3,5