東中野の『好日』でラーメン。
美味。
有名店なのに混んでないところもいい。
2ヶ月に一度は東中野へ髪を切りにいくので、その度に顔を出そうと思う。
ハマる、というより戻るといった感。
迷ったらここに行け、というお店。
PRIDE GPを観戦してきた。
色々あった後だっただけに、変わらないPRIDEらしさと、変えざるを得なかった部分とがよく出ていた。
まず、変わらないPRIDEらしさ。
オープニングの興奮、ド派手な舞台装置、そして、何よりトップ選手の質の高さ。これらは以前と全く変わっていなかった。ベスト・バウトで間違いのない「藤田vsシウバ」は、これぞPRIDEと叫ばざるを得ない、本当に良い試合であった。
逆に、変えざるを得なかった部分。
煽りVTRの安っぽさ、スポンサーへの迎合、低レベル選手の増加。中村選手の入場時に、
ドン・キホーテのテーマソングが流れた時には、凋落の兆候を見た気がした。
もちろん、この大会だけで判断はできないけれど、夢のような時間へ誘う整ったPRIDEの表情と、プルプル震えるひ弱な両足。
PRIDEが新しい段階へ入ったのは確かである。
結局、ブラジル戦はナマ観戦が出来ず、ビデオもうまく録れていなかったため、見ることは出来なかった。
だから、1分2敗という結果のみを材料に、ジーコ前監督を語りたい。
w杯は、完敗であった。
だからこそ、退任会見には、試合での采配と同じぐらいガッカリさせられた。もし、彼が言う通り、全ての責任は自らが負うというのであれば、「退任」ではなく「辞任」するのが筋であろう。
だが、現実は、敗因を“体格さ”や“選手の資質”と言ってのけるのだから、失望するほかない。
基本的に、僕はずっとジーコを支持してきた。それは、やはり彼に信念を突き通す意志の強さを感じたからだし、実際、それで何度も救われた。
それが、最後の最後でこうなろうとは。
これからも、僕はジーコのサッカー論には耳を傾け続けるし、そのスタンスは基本的に変わらない。ただ、ひとつ反省があるとすれば、彼を信じ過ぎてしまった。他にも優秀な監督は数多くおり、選択肢に目をやることを忘れてしまっていた。
“神様”を信じることは、もうやめよう。そう思った。
焦れったい。
勝てる試合を分けた云々の前に、目前にチャンスがありながら掴みにいこうとしない、或いはその気持ちが伝わってこない人たちを90分間見せられた感じで、とにかく、焦れったい。
特に、前線の選手にそれが顕著。相手にとって、本当に脅威を感じない攻撃陣だと思う。後ろの選手は「0」の命題に必死で、これに加えて攻撃の後援を要求するのは、さすがに酷というもの。
前回と同じような内容で、同じような感情を抱いた試合。
次に期待したいのも全く同じ。突如出現する、メシアのみだ。
日本0-0クロアチア
<採点>
川口:8
加地:5,5 中澤:6 宮本:4,5 三都主:5
福西:6 中田:5,5 中村:5 小笠原:5,5
柳沢:5 高原:5
稲本:6 玉田:4 大黒:-
ジーコ:5,5
日本が稀に見せる、非常に後味の悪い試合だった。
所謂、落とした試合。勝てた試合。
このゲーム、オーストラリアはオーストラリアでしかなかった。体の強さ、前への前進力、タフガイ。日本をこの試合苦しめたこれらの特徴は、以前でもそうだった。
ヒディング?後半から、パワープレーを試みてきた時は、ヒディング・ファンとして残念だったぐらいだ。信じられないぐらいつまらないサッカーを彼はやらせた。
ケネディ?彼はJリーグでシーズン5点以上取れる選手だろうか。いたって平凡な長身選手でしかなかった。
つまり、この試合は相手がどうこうではない。日本自身に敗因がある。
個人的には、3失点を喫したとは言え、驚異的な集中力で80分間を凌いだディフェンス陣を攻めることは出来ない。それよりも、後半、30分近くも与えられた広大な敵陣スペースを、全く生かせなかったオフェンス陣、そして、そこに力を特化できなかったジーコ監督の采配にあると思っている。
このように試合を落とした心理的なしこりは、多分、そう簡単に抜けるものではないだろう。次戦からも、苦しい展開になった時に、必ず心の隅で疼くはずだ。不安、焦燥、畏怖となって。
それぐらい、第1戦は重要だった。
では、どうするか。
救世主に頼るしかないと思っている。それぐらい、もう崖っぷちに追い詰められた。
そして、それはやっぱり、巻誠一郎なのではないだろうか。
日本1-3オーストラリア
<採点>
川口:7
坪井:5,5 宮本:6 中澤:6,5
福西:6,5 中田:5,5 駒野:6,5 三都主:6 中村:6
高原:6 柳沢:6
茂庭:5 小野:- 大黒:-
ジーコ:3,5